ボードゲームの世界には、戦略性や運、交渉など、さまざまな要素を楽しめるゲームが数多く存在します。そんな中でも、「言葉」と「連想」を使った独特のプレイ感で人気を集めているのが『コードネーム』です。
2015年にチェコのゲームデザイナー、ヴラーダ・フヴァチルによって開発されたこのゲームは、世界中で大ヒットを記録し、今では言語や文化の壁を超えて広く親しまれています。
本記事では、コードネームの基本ルールや魅力、プレイのコツ、さらにはおすすめの拡張版や遊び方のバリエーションまで、じっくりご紹介します。
ゲームの概要
コードネームは、2つのチームに分かれて遊ぶ言葉当てゲームです。
それぞれのチームには
「スパイマスター(ヒントを出す人)」と「諜報員(ヒントをもとに単語を選ぶ人)」がいます。

ゲームの目的は、25枚の単語カードの中から、自分のチームに割り当てられた“スパイ”のカードをすべて当てること。
単語カードは5×5のマスに並べられ、それぞれのカードには1つの単語(例えば「ライオン」「月」「宇宙」「ピアノ」など)が書かれています。
スパイマスターは、マスの配置を示す“キー”を見ながら、諜報員にヒントを出します。
ただし、ヒントとして出せるのは「1語の単語」と「それに関連づけられたカードの枚数」だけ。

例えば、もし「テスト」「教師」が味方のスパイカードなら、スパイマスターは「勉強 2」といったヒントを出すかもしれません。
それを聞いた諜報員は、「勉強」に関連する単語を連想し、ボード上のカードを1枚ずつ選んでいきます。
ただし、うっかり相手チームのカードや、ゲーム終了となる「暗殺者カード」を選んでしまったら大変。
慎重な判断と、絶妙なヒント出しが勝利の鍵を握るのです。

みんなで集まった時は毎回遊んでいるゲームかもしれない…笑
コードネームの面白さとは?
コードネームが他のボードゲームと一線を画すのは、その「発想力」と「連想力」が試されるところです。
ただ単に知識があるだけでは勝てません。
むしろ、「この単語とこの単語をつなぐ言葉って何だろう?」という柔軟な発想と、
「このヒントで味方は何を連想するか?」という相手の思考を読む力が求められます。
たとえば、「ピアノ」と「雪」をつなぐヒントとして「白」や「静けさ」が出てきたとき、あなたならどのカードを選ぶでしょうか?
こうした曖昧な連想の中にこそ、コードネームの醍醐味があります。
さらに、1回のプレイ時間は15〜30分程度と短く、何度も遊べるリプレイ性の高さも魅力の一つ。
ヒントを出す人が変わればゲームの展開もガラッと変わり、同じカードでもまったく違うプレイ体験になります。
初心者でも安心!簡単なルールと奥深さ
コードネームのルールは非常にシンプルで、誰でもすぐに覚えることができます。
プレイヤーが交代でヒントを出し、言葉を選ぶという流れがわかればすぐに遊べるので、
ボードゲーム初心者にもぴったりです。
それでいて、出題者の言葉選びには戦略が必要ですし、受け取り手の想像力にもプレッシャーがかかります。
この「誰でも遊べるのに奥が深い」という構造こそ、コードネームが多くのファンを持つ理由の一つでしょう。
プレイのコツ:勝利のための3つのポイント
- 相手の思考を読む
ヒントを出す側は、「味方がどんな連想をしそうか」を常に考えましょう。
奇抜すぎるヒントは混乱を招きます。
逆に、あまりにストレートすぎると1枚しか連想できず、チャンスを逃します。 - リスクを計算する
2枚以上のカードを1つのヒントで当てに行くのは理想ですが、リスクも増えます。
勝負所を見極めて、攻め時と守り時を判断しましょう。 - 言葉の使い方に慣れる
「似た意味の言葉」や「上位語・下位語」、さらには「音の響き」など、言葉の持つ多様な側面を活用できるようになると、より巧みにヒントを出せるようになります。
豊富なバリエーションと拡張版
コードネームは基本セットに加えて、さまざまなバリエーションも登場しています。例えば:
- コードネーム:ピクチャーズ
単語ではなくイラストでプレイするバージョン。子どもや言語に不安のあるプレイヤーにも好評。 - コードネーム:デュエット
2人専用の協力型ルール。カップルや親子、友人同士で協力しながら楽しめます。 - コードネーム:ディズニー版、マーベル版
特定のテーマに特化したバージョンもあり、好きな世界観でプレイしたい方におすすめです。
まとめ:言葉でつながる、遊びで深まる
コードネームは、ただの言葉当てゲームではありません。言葉を介した心理戦、チームワーク、そして発想の楽しさが詰まった名作です。ボードゲーム初心者から上級者まで、誰とでも楽しく盛り上がれること間違いなし。
家族と、友達と、職場の同僚と。あなたもぜひ一度、コードネームの世界に足を踏み入れてみてください。「このヒント、わかってくれるかな?」というドキドキ感と、「うわ、それだったか〜!」という驚きが、きっとクセになるはずです。
宜しければ僕たちが実際に遊んだ時の動画をご覧ください!
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